北米大陸最大の滝
ナイアガラの滝はカナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州の国境沿いに位置し、北アメリカ大陸の中で最も規模の大きい滝です。
このナイアガラの滝という名称は、カナダ滝(ホースシュー滝)、アメリカ滝、ブライダルベール滝という3の滝の総称です。 カナダ滝のみカナダ側にあり、残りの2つはアメリカ側に位置しています。
南アメリカ大陸のアルゼンチンとブラジルにまたがるイグアスの滝、アフリカ大陸のジンバブエとザンビアにまたがるヴィクトリアの滝と合わせて、
世界三大瀑布の一つと言われています。どの滝も国境の役割を果たしています。
大変有名な滝ですが、世界遺産には登録されていません。世界遺産に登録するためには、アメリカとカナダの両国が申請を行う必要があるため、手続きが通常より複雑になったり、また毎年申請できるのは1ヶ所のみと制限されているため、ナイアガラの滝よりも優先したい遺産があるなどして、まだ申請がされていません。
ナイアガラの滝ができたのは最終氷期であるウィスコンシン氷河期の終わり頃で、約1万年前ほどと言われています。
ナイアガラの滝の名前の由来
ネイティブ・アメリカンが広大な滝を見て、「ニアガル」=「雷轟く水」と呼んでいたことに由来しています。
ナイアガラの滝を流れる水量
滝を流れる水の量は、夏は毎秒2,832,000リットル、冬は1,416,000リットルです。
現在は観光名所としてだけでなく、水力発電の水源としても使われています。
ただ、それだけの水が毎秒流れてくるため侵食が進んでしまい、1950年代までは年に1m滝が上流に移動してしまっていました。
現在は侵食を食い止める工事が行われたため、年間3cmまで侵食のスピードを落とすことができましたが、
25000年後にはエリー湖に埋没し、滝がなくなってしまうと言われています。
それぞれの滝の特徴
カナダ滝
3つの中で最も大きい滝で、幅675m、落差は56mあります。
カナダ側にあるためカナダ滝と呼ばれていますが、馬蹄の形をしているため、ホースシュー・フォールズとも呼ばれています。
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アメリカ滝
アメリカのニューヨーク州ナイアガラフォールズ市に位置する滝です。
ナイアガラ川の10%にあたる水量が流れている。
滝の幅は260m、高さは滝の上から降り積もった岩石までの高さで21~34mある。滝から川までの高さは57m。
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ゴート島
ナイアガラ川に浮かぶアメリカ滝とカナダ滝に挟まれた島で、アメリカの州立公園に指定されています。居住者はいませんが、観光名所として有名で、テラピン・ポイントいう場所からナイアガラの滝の絶景が見られます。また風の洞窟(Cave of the Winds)では、アメリカ滝をすぐ側で見ることができます。