ナイアガラの滝とは
アメリカとカナダの国境に位置する
ナイアガラの滝は、アメリカ大陸北東部、カナダとアメリカの国境沿い位置し、北アメリカ大陸の中で最も規模の大きい滝です。
アメリカ側はニューヨーク州ナイアガラフォールズ市にあり、バッファロー・ナイアガラ国際空港(BUF)が最寄りの国際空港です。カナダ側はオンタリオ州ナイアガラフォールズ市にあり、トロント・ピアソン国際空港(YYZ)が最寄りの国際空港です。
3つの滝とゴート島
ナイアガラの滝という名称は、カナダ滝(ホースシュー滝)、アメリカ滝、ブライダルベール滝という3の滝の総称です。上流から流れてきたナイアガラ川の水は、アメリカ側にあるゴート島によりカナダ滝、アメリカ滝に分断されます。
カナダ滝のみカナダ側にあり、残りの2つの滝とゴート島はアメリカ側に位置しています。アメリカ側からでもカナダ滝を間近で見ることができます。
カナダ滝(ホースシュー滝)
3つの中で最も大きい滝で、幅671m、落差は51mあります。カナダ側にあるためカナダ滝と呼ばれていますが、馬蹄の形をしているため、ホースシュー・フォールズ(Horseshoe Falls)とも呼ばれています。
アメリカ滝
アメリカ側のゴート島やプロスペクト・ポイントから間近で見える2番目に大きな滝。ナイアガラ川の10%にあたる水量が流れています(残り90%はゴート島を境にカナダ滝へ)。滝の幅は260m、川までの高さは57m。
ブライダルベール滝
アメリカ側のルナ島とゴート島の間にあるブライダルベール滝(Bridal Veil Falls)。花嫁のベールを連想させることから名付けられた、3つの中では一番規模の小さい滝です。幅は15m、落差は55m。
ゴート島にあるアトラクション、「風の洞窟(Cave of the Winds)」を通って、ブライダルベール滝の真下まで行くことができます!
ゴート島
ナイアガラ川に浮かぶアメリカ滝とカナダ滝に挟まれた島で、アメリカの州立公園に指定されています。
居住者はいませんが、観光名所として有名で、テラピン・ポイントいう場所からカナダ滝の絶景が見られます。また島の中にあるアトラクション「風の洞窟(Cave of the Winds)」では、アメリカ滝を下から見ることができます。
北米大陸最大の滝、ナイアガラの滝
ナイアガラの滝は、北アメリカ大陸で最も大きな滝。南アメリカ大陸のアルゼンチンとブラジルにまたがるイグアスの滝、アフリカ大陸のジンバブエとザンビアにまたがるヴィクトリアの滝と合わせて、世界三大瀑布の一つと言われています。どの滝も国境の役割を果たしています。
大変有名な滝ですが、世界遺産には登録されていません。世界遺産に登録するためにはアメリカとカナダの両国が申請を行う必要があるため、手続きが通常より複雑になること、水量調整のため人の手が加わっていることなどが理由としてあげられます。また毎年申請できるのは1ヶ所のみと制限されているため、ナイアガラの滝よりも優先したい遺産があるなどして、まだ申請されていません。
ナイアガラの滝を流れる水量
滝を流れる水の量は、夏は毎秒2,832,000リットル、冬は1,416,000リットルです。現在は観光名所としてだけでなく、水力発電の水源としても使われています。
ただ、それだけの水が毎秒流れてくるため侵食が進んでしまい、1950年代までは年に1m滝が上流に移動してしまっていました。
現在は侵食を食い止める工事が行われたため、年間3cmまで侵食のスピードを落とすことができましたが、
25000年後にはエリー湖に埋没し、滝がなくなってしまうと言われています。
ナイアガラの滝の由来
ナイアガラの滝の周辺は元来ネイティブ・アメリカンが村を作っていた地域。彼らが広大な滝を見て、「ニアガル」=「雷轟く水」と呼んでいたことに由来しています。
ナイアガラの気候・天候・服装
ナイアガラの滝の天気・気温
ナイアガラの滝近郊はだいたい札幌と同じ緯度に位置しています。最も暖かいのは7月、反対に寒いのは1月です。11月~2月は寒さから観光に向かず、ツアーやクルーズも休業していることが多いです。
以下のリンク先にて、ナイアガラの滝の天気予報を確認できます。
ナイアガラの滝の四季と気候
春のナイアガラの滝
4月はまだ寒く、10度程度にしか気温が上がらないことも多くあります。5月になると一気に春めいて来ます。
夏のナイアガラの滝
観光シーズンはやはり夏。
夏と呼べるのは6~8月ですが、年によっては5月の時点ですでに20度近くになることもあります。涼しいイメージのあるカナダですが、7、8月の暑い日には30度を超え、日本ほどではありませんが、湿度も高く蒸し暑い日だってあります。ただし、天候が崩れると一気に涼しくなることもあります。
秋のナイアガラの滝
9月に入ると秋めいてきて、10月中旬にはカナダの国旗にもデザインされているメープル(楓)の紅葉が見られます。このあたりは日本の1ヶ月前倒しぐらいの季節感で考えてください。
ちなみに、カナダでもメープルの紅葉が見られるのはナイアガラの滝のあるオンタリオ州以東のみ。ナイアガラの滝を起点にトロント、ケベックへ続く道をメープル街道と呼び、紅葉の名所として知られています。ナイアガラの滝はこの街道の中でも一番南にあるため、紅葉の時期がもっとも遅くなります。
冬のナイアガラの滝
紅葉が終わり11月になると冬に突入。気温は氷点下になります。特に風の強い日には体感気温がマイナス20度以下になることも。
12月にもなると滝の一部や水しぶき凍り始め、滑りやすくなります。当然観光には向きませんが、水しぶきが周囲の木に付着すれば、樹氷という、冬ならではのナイアガラの滝の風景を見ることもできますのでマニアックな景色を見たい方は是非。
ナイアガラの滝 観光時の服装
基本的にどの季節も上に羽織るものを持参しましょう。
また、観光ツアーにご参加の場合、クルーズ船の「霧の乙女号」で見学する際に多少服が濡れてしまいます。上着の替えなど着替えの準備があると安心です。風と水しぶきで髪の毛も乱れます。足元も濡れやすいため、夏場はサンダルなど乾かしやすい履物がおすすめです。
冬はしっかりと暖かい格好をして、滑りにくい靴底のブーツを履いて行きましょう。
ナイアガラ滝エリアの言語
アメリカ側
アメリカ側の公用語は英語です。観光地なので、店員さんがカタコトの英語にも慣れているので聞き取ってもらえる印象です。
カナダ側
カナダの公用語は英語のみでなくフランス語も含まれます。これは元々イギリスからの移民とフランスからの移民がいるためです。あくまで第一言語は英語なので、フランス語がわからなくてもナイアガラの滝の観光時は問題ありません。
カナダの法律で、商品のラベルには英語とフランス語の両方の記載が必要と定められているため、買い物をするときにフランス語を目にする機会は多いかもしれません。
ナイアガラの通貨・電圧・水事情
アメリカとカナダで異なる紙幣
キャッシュレス化が進む現代、どこへ行くにもクレジットカードが便利です。ビザカード、マスターカードでしたら大体の場所では使用できます。現金は、チップ用に$10札、$1札を数枚用意しておくと良いでしょう。
アメリカ側:アメリカドル
使用頻度が高いのは、$10、$5、$1です。高額紙幣である$100札を受け付けてもらえないお店もありますので、日本で両替する際には$20札と$10札を多めで頼んで下さい。
カナダ側:カナダドル
レートによりますが、通常アメリカドルよりやや安いことが多いです。使用頻度が高いのは、$20、$10、$5です。お札は全てポリマー製。偽造防止のための技術が施されている以外にも、耐久年数が長くなりエコなのだそうです。
カナダドルのコインには1セントコインがなく、現金で支払う場合は端数の切り下げ、切り上げが行われます。
電圧・プラグは日本と同じ
アメリカ、カナダの電源プラグ形状は、Aタイプと呼ばれるタイプで、日本と同じです。ただし、電圧は110-120Vで日本より高いため、日本製品を使う場合は対応ボルト数を確認しておきましょう。
水道水は飲める!?アメリカ、カナダの水事情
アメリカ、カナダの水道水は日本同様飲むことができます。ただしミネラル成分が多いので、飲みにくいと感じるかもしれません。お腹に不安の人はペットボトルの水を買うようにしましょう。
日本でも販売しているEvianやvolvic、デリバリーウォーターブランドとして日本にも進出しているCanadian Springs Waterなどのペットボトルが販売されています。
ナイアガラの治安・チップ
ナイアガラの滝近辺の治安
ナイアガラの滝近辺はとても治安がいいところです。夜に出歩いても問題ありません(ただし、夜に女性1人で歩くことはアメリカ近郊では常識として考えられないこととされています)。
また、世界的な観光地のため観光客を狙ったスリが発生することもあります。荷物から目を離さないように気をつけましょう。
アメリカ、カナダでのチップ
カナダもアメリカ同様、チップが必要です。レストランでのチップの相場は金額の10~20%です。
高級レストランで食事をしたときには20~25%ぐらい渡すようにしましょう。ホテルでのチップの相場は、荷物を運んで来れたポーターには1~3ドル、ハウスキーピングは1~2ドルが目安です。
ナイアガラの滝 観光ツアー一覧
ツアーに参加してナイアガラの滝を観光しよう!ニューヨーク、バッファロー発着のツアーをそれぞれご案内しています。