カナダ留学が人気な理由
2014年度の日本人海外留学生は8万1,219人となっており、年間8万人を超える日本人が海外留学をしていることになりますが、その第2位がカナダです。データでは7,373人の日本人が毎年カナダへ留学しています。
※JASSO(独立行政法人 日本学生支援機構)のデータより。
それではなぜカナダが留学先として人気なのでしょうか。
カナダはネイティブの世界で通用する英語が学べる
英語にはかなり訛りがあります。これは日本語にも訛りがあるように、国々により発音が異なります。さらに同じ国でも地域、人種によってもかなりの違いがあります。
日本で勉強する英語の発音はアメリカ英語ですが、カナダとアメリカの英語はイギリス人が聞いても違いが分からないと言われるほど似ています。
その中でもカナダとアメリカの違いは、アメリカは地域によって訛りが存在しますが、
カナダには英語の訛りがほとんど無いと言われています。特にトロントのあるオンタリオ州の英語は、北米のアナウンサーの標準語にもなっている程きれいな英語として知られています。カナダはそういった面でも世界で通用するきれいな発音と訛りのない英語を習得可能な最適の場所です。
カナダの治安の良さ
日本人が留学を考える際のかなり重要なポイント。それが治安です。
都市やエリア、時間帯等で異なり、治安の比較基準も曖昧な部分はありますが、基本的にカナダは治安のいい国として毎年ランキングに入るなど世界中から高い評価を受け続けています。また日本人からは、カナダは安心な国としてのイメージも良いです。
カナダの治安でよく比較に出されるのがお隣の国アメリカです。アメリカはなんだか怖い、危なさそうと感じる方も多いですが、カナダは拳銃の所持も違法で重犯罪が少ないことでも知られています。
また、アメリカやイギリスはテロが発生して恐ろしい事件が起こりますが、カナダではテロなどの話はありません。
さらにトロントには日本総領事館があり、困ったときには相談も出来ます。留学生はもちろん、そのご両親も安心出来る治安の良い国です。
カナダの教育水準の高さ
国民1人あたりにかけられる教育費がG7(アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・日本・カナダ・イタリアの先進7カ国)のどの国よりも高い、それがカナダの教育です。カナダの各大学やカレッジの入学基準を見ても分かるように、一般的にカナダの学校は教育レベルが非常に高いです。例を挙げるとすればカナダのトロントにあるトロント大学。この大学は常に世界ランキングでも常時20~30位に位置し、
トロント大学は日本の東京大学よりもレベルが高いことでも知られています。
教育水準が高いのは大学教育に限らず、日本人により身近なESL(語学学校)にも言えることです。第二言語としての英語教育に力を入れているカナダでは、ESLの質も他国と比べ高いことが特徴です。特に、トロント・バンクーバーは他都市の語学学校に比べて通っている生徒のモチベーションが高いこと、スクール全体のレベルが高いことは世界的に周知の事実です。
留学するならトロントかバンクーバーか
カナダの語学留学と言うと、カナダは広い国土を持ち、魅力的な都市が数多くあるため何処がベストなカナダ留学の都市か迷ってしますかと思います。その中でもカナダで人気が高い6大都市と呼ばれるトロント、バンクーパー、モントリオール、ビクトリア、カルガリー、オタワは、カナダを代表する大都市として知られています。
カナダへの日本人留学生数はおおよそ1万8千人となっており、その中でも特にカナダの留学はトロントとバンクーバーが人気の都市となっております。
しかし実際どちらがいいのか。どちらが自分にあった留学先かは行ってみるまで分かりません。ただ、実はトロントとバンクーバーには違いがあり、
そちらを予め知っていることで自分によりマッチした留学先を選べます。
トロント
カナダ留学はトロントと言われるほど人気のトロントですが、どんな人にお勧めなのでしょうか。
とにかく何でも楽しみたい、留学ライフをエンジョイしたい方には断然トロントがおすすめです。トロント・メープルリーフス(アイスホッケー)やトロント・ブルージェイズ(メジャーリーグベースボール)、トロント・ラプターズ(バスケット)、トロント・アルゴノーツ(カナディアンフットボール)、トロントFC(サッカー)を外国からの留学生と応援するもよし、80カ所以上の博物館や美術館を訪れてみるもよし、China townやLittle Italy、Greek townをはじめとした小さな外国に出かけてトロントのグルメを楽しむなど異文化を体感してみるもよし、巨大ショッピングモールで買い物を楽しむもよし、様々なイベントに参加するもよし、何でもアクティブに楽しめる街です。
また、英語のレベルもバンクーバーと比べると一般的に高いと言われ、かつ、トロントのあるオンタリオ州の英語は、北米のアナウンサーの標準語にもなっている程きれいな英語として知られているのでよりレベルの高い英語も学べます。
バンクーバー
日本人にはかなり人気の高い都市バンクーバーは英語力に自信がない方や、アジア系の留学仲間がほしい方には最適です。日本人留学生も多いことで知られています。
バンクーバーの街は非常に綺麗ですが、ダウンタウンは1日でほぼ全部の観光名所を回れるほどで、トロントと比較すると少しおとなしい雰囲気です。
バンクーバーは、1年を通して天候が安定しおり、冬は雨は降っても気温は氷点下に達しないくらい暖かく、夏は気温も25度を超えないぐらい涼しい場所と非常に過ごしやすい都市です。
トロントの語学学校
カナダのトロント留学はカナダで一二を争う人気の都市。多種多様な文化や人々が魅力的でアメリカのニューヨークのような街です。トロントの語学学校は英語のレベルが高く、そこに集まる留学生のレベルも高いので留学に大人気の都市です。
トロントの語学学校の評判
カナダのトロントにある語学学校は、カナダの留学先の中でも英語レベルが高いと言われている他、バンクーバーはアジア系の留学生が多いのに対し、トロントへはヨーロッパ等いろいろな国々の人が集まる傾向にあり、より世界中の人々と触れあえ高いモチベーションで英語を学べると言われています。
トロントの留学ブログなども参考にしてみると、実際のトロントでの留学生活をイメージしやすくなりますのでおすすめです。また、トロントの現地エージェントは勿論のこと、トロントの留学エージェントで評判などをみて検討してみるのもおすすめです。
トロントの語学留学がおすすめ理由
理由は一つではありませんが、理由の一つはバンクーバーと比べ日本人留学生が少ないからです。
留学の第一の目的が英語を習得することであれば、周りに日本人が少ないほうが、たとえ周りの人が中国の留学生でも、その他の国々人でも英語だけがコミュニケーションツールとなるからです。英語を話すアウトプットの力が習得しやすくなります。
本気でカナダへ留学する日本人にとっても英語の勉強に専念できるということでトロントの語学学校はおすすめです。
バンクーバーの語学学校
カナダでも第3の都市で人口約200万人規模のバンクーバーは、カナダ連邦ブリティッシュコロンビア州南西部にある都市です。
バンクーバーの語学学校の英語力はトロントと比較すると少し易しめで、中学英語から学び直したい留学生に人気の都市となっています。英語がまったくしゃべれない状態からでも留学を始められると言われています。
学校には韓国人、日本人が多く見られるのが特徴で、英語力にかなり不安がある方にはおすすめです。
治安もよく、きれいな英語を話す人が多いことから日本人からの留学生が多くいます。
福祉、医療、教育、ライフラインや公共設備が整っていて、交通の便もよく、とても行動しやすい点も人気の理由です。
トロント留学おすすめ大学
トロント内に設立されている州立大学は全部で4校あり、アルファベット順に並べると、オンタリオ美術デザイン大学、ライアソン大学、トロント大学およびヨーク大学があります。
中でもトロント大学は言わずと知れたカナダ屈指のNo.1大学で、世界ランキングでも
トロント大学は東京大学より上位にランクインしています。
トロント大学(University of Toronto)
カナダNo.1の大学
トロント大学は1827年に創立され、3つのキャンパスがあるカナダ最大規模の大学です。毎年発表される世界ランキングでも常に15~30位に位置(ランキングにより前後)し、東京大学、京都大学よりも上位にランクインしています。
これまでに8人のノーベル賞受賞者、5人のカナダの首相、作家、研究者など著名人を数多く輩出し、国内外で評価が非常に高い大学です。
カナダ最多の在校生数を誇り、学部で約67,000人、大学院で約16,000人の学生がいます。これはアメリカを含めた北米全体でも5番目の規模となります。また、そのうち13~15%が約150カ国から集まってきている留学生となっており、勿論日本からの留学生もいます。
オンタリオ美術デザイン大学(Ontario College of Art & Design University)
カナダ最古で最大の芸術大学
1876年に創立され、現在約6,000人の学生がいます。学校の作りが既に奇抜なデザインで、ひと目で芸術大学だとわかります。幅位広い専攻が用意されており、日本では学べないような授業があるかもしれません。
ライアソン大学(Ryerson University)
大都市にある大学
創設は1948年のライアソン大学。州立の大学で現在は全日制で約25,000人の学生がいます。キャンパスはトロントの市街地の中心部であるヤング・ダンダス・スクウェア周辺を拠点としており、地下鉄ダンダス駅のそばにキャンパスがある都市型の大学となっています。略称はライアソンでRUと言われます。
ヨーク大学(York University)
日本の大学とも提携
1960年に設置された。 カナダで3番目に学生数が多い大学で、カナダ最大の広さを誇るキャンパスを持ち、10の学部と、5,000のコースを持つ大学です。幅広い分野の教育を行っており、特にビジネスでは北米トップ5に入るなど、高い教育レベルで授業を行う総合大学です。
ヨーク大学は日本からの交換留学生を受け付けており、提携校には一橋大学、慶應義塾大学、早稲田大学、名古屋大学、明治大学、獨協大学、青山学院大学があります。また、法政大学とは学部独自の派遣留学制度である「スタディ・アブロード・プログラム」(SA)を締結しおり、毎年日本人大学生が留学しています。
これらの大学とは別に学位が取得できるコミュニティ・カレッジ(2年制大学)が5つあり、これはセネカ・カレッジ、ハンバー・カレッジ、センテニアル・カレッジ、シェリダン・カレッジ、ジョージ・ブラウン・カレッジです。
一度上記のコミュニティカレッジに入学し、トロント大学へ編入を狙う学生も多くいます。大きな理由は2つあります。トロント大学に1年生から入学するより①金額的にかなり安くなる、②入学基準が比較的簡単。です。
もしトロントの大学へ留学をご検討の際には、上記のように編入制度を利用することも考えてみるのもおすすめです。
ワーキングホリデーという制度
カナダにはワーキングホリデー、通称ワーホリという制度があります。
このワーキングホリデー(英語: Working Holiday)とは、2国間の協定に基づいて、青年(18歳〜25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証(ビザ)及び出入国管理上の特別な制度である。
ワーキングホリデー制度を使って渡航できる国は、「日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国」に限られます。なので、アメリカやフィリピンなどまだ日本とワーキングホリデー協定を結んでいない国へはこの制度を使って渡航することが出来ません。
カナダは日本が提携している国の一つで、バンクーバー、トロントに最も留学生・ワーキングホリデーが多く渡航します。 そのほかの地域ではバンクーバーからフェリーで3時間のビクトリア、フランス語圏になるモントリオール、 赤毛のアンで有名なハリファックス、などが有名な渡航先です。
中でもやはりトロントでワーキングホリデーを利用し、語学の勉強や就労に励む日本人留学生が多くいます。
TROJAとは
日本人のためのトロント留学・生活のバイブル『TORJA』は要チェック
TORJAとはカナダ・トロントと日本の架け橋となる情報を日本語で伝える、カナダ・トロントの生活情報サイトです。カナダおよびトロントに飛び交う旬の情報や衣食住を中心としたトレンドを紹介するライフスタイル情報を中心に、多くの日本人に役立つ、医療・教育・金融・ビザ・法律・不動産などのリビング情報が閲覧出来ます。また、留学生にとっても就活情報や現地でのイベント情報など満載で、トロント生活で必要な情報を入手出来るのでとてもお勧め。
TORJAサイトはコチラ
その他カナダの留学都市
ハリファックス
ノバスコシア州の州都であり、カナダの大西洋岸最大の経済・文化の中心都市で18世紀にイギリス人がカナダ国内で初めて築いた歴史ある街です。人口約30万人の都会過ぎず、自然溢れる環境であるハリファックスは、人口の大多数が純粋なカナディアンで構成されており、日本人が少なく、英語漬けになり、カナダ人の友達を作りたい方には人気の留学先です。
モントリオール
カナダ東部ケベック州にある、歴史ある都市モントリオール。人口は約350万人のバイリンガル都市として知られ、効率良く、英語・フランス語が学べる環境というのが人気の理由です。
カナダの都市ですが公用語はフランス語で、街にはフランス語で書かれた看板などが溢れています。
ビクトリア
ビクトリアはイギリス風の美しい街並みが魅力的。人口約37万人の中でも約8割がネイティブカナダ人のビクトリアはかつてイギリス植民地だった時代があり、現在でも英国調の雰囲気が街中に残って見ることが出来ます。そこに西海岸の文化が入り混じっていて、独特で他の都市にはない特別な魅力があります。
エドモンド
エドモントンは、アルバータ州の中心に位置する州都で、約87万人のカナダで5番目の大都市です。
常にさまざまなイベントが開催されています。アートや文化的なイベントから、グルメやワインなどの食のイベント、ドラゴン・ボートや、ウィンター・フェスティバル、アコーディオンに至るまで多岐にわたり、年間を通して60以上のフェスティバルを楽しめる賑やかな町です。
カルガリー
カルガリーはカナダのアルバータ州最大の都市で、カナディアンロッキーの観光のゲートウェイ、そして冬季オリンピックが開催された街として知られています。毎年世界で最も住みやすい都市にランクインする程、暮らしやすい街として知られ、また留学先として人気があり、学校数は少ないながらもカナダの有名語学学校が多く集まる街です。
オタワ
カナダの首都はトロントと思っている方も多いですが、実はカナダの首都はこのオタワです。
オタワは特に治安も良く、生活環境が整っていて暮らしやすい街として知られています。
しかし留学生は少なく、英語の勉強を最優先にお考えの留学生には理想的な環境です。トロントやモントリオール、バンクーバーのような大都市でなくちょっと田舎で留学ライフを過ごしたいという方にもお薦めな場所です。
また、オタワは英語圏ですべての人が英語を話しますが、地理上、文化上ケベック州に近い為、英語、フランス語共に多く使われバイリンガルの方が多く、独特の雰囲気のある都市です。