トロントの地理
トロントの面積は東京都23区とほぼ同じくらい
トロントの面積は630.18 km²(243.21 sq mi)で、東京都23区の面積は621.49kmですので、トロントの大きさがイメージし易いかと思います。
南北の長さは最大21km、東西の長さは最大43kmです。湖岸の全長は46km。南はオンタリオ湖と、西はエトビコ・クリークとハイウェイ427号線と、北はスティールズ通り(Steeles Ave.)と、東はルージュ川と接し、それぞれが境界線となっています。
カナダ東部には、トロントをはじめ、オタワ、モントリオールがあり、アメリカのニューヨーク、シカゴ、ワシントンD.C.とも比較的近くに位置しています。そのため、飛行機、バス、鉄道を利用して容易に旅行にも出かけられるのが特徴です。
トロントの地形
トロントの位置関係
トロント湾を東西に挟みこむように、市西部を流れるハンバー川と市東部を流れるドン川の2つの川があり、加えて数多くの支流が街を縦断しています。トロント湾は湖の水流からの土砂の堆積によって自然に形成され、同様にトロント島やレズリーストリートスピットが形成されました。小川と川が多いことから森林密度の高い峡谷が広がっており、公園や娯楽ハイキング用の小道を楽しむ理想的な場所になっています。
トロントの断層
最終氷期の時代、現在のトロントは氷河前縁湖であるイロコワ氷河湖(Glacial Lake Iroquois)に覆われていました。今日、イロコワ湖岸(Iroquois Shoreline)で知られる氷河湖岸の跡を断層に見ることができるます。これはスカボロの断崖(Scarborough Bluffs)を形成した断層でビクトリアパーク通り(Victoria Park Ave.)とハイランド・クリーク(Highland Creek)の河口の間に沿ってよく見ることができます。そのほか、セントクレア通り(St. Clair Ave.)に沿ってバサースト通り(Bathurst St.)とドン川の間にも見ることができます。
トロントの標高
トロントは高低差があまりなく、オンタリオ湖岸の海抜75mに対し、市内の北端に位置するヨーク大学近くの海抜は270mです。トロント港にある現在の湖沿岸の土地は人工よってできた埋立地で、19世紀中頃の湖岸は今より1kmほど内陸にありました。
トロントの気候
カナダの気候でトロントは南部に位置し、オンタリオ湖の影響でカナダの中では穏やかです。湿度の高い大陸性の気候でケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfa)に分類されています。カナダのトロントの天気は、夏は暑く湿度があり、冬は一般的に寒いが、カナダ北部やアメリカ北西部の内陸と比べると温暖です。
四季がはっきりしていますが、カナダトロントの気温は年間を通しても日々の気温にも差があり、冬の寒い時期は特に気温差が大きくなる傾向にあります。オンタリオ湖や他の五大湖の影響を受けやすく、湖に起因する降雪も見られます。
トロントの春
トロントでも桜満開の春
春は季節の移り変わりの時期で、一般に穏やかで涼しい気温になる。天気は乾燥したり雨が降ったりを繰り返す。同じ緯度にある内陸の地域と比べ、オンタリオ湖の影響を受けることから春や秋の訪れは遅く、気温は低めです。
5月中旬から6月上旬にかけて、あっと言う間に新緑の景観へと変化し、トロントの街が一気に春へと変わります。レストランのパティオがオープンし、スケボーやローラブレードを履いた若者やマラソン、サイクリングを楽しむ人々を目にします。日中は太陽の光を浴びられ過ごしやすい時期となります。
トロントの夏
イベント盛りだくさんの夏
夏のトロントは長期に渡って湿度が高いことが特徴的です。気温は、涼しい日であれば20度前後、暑い日には30度以上になる場合もあります。時には日中の気温が 35℃(95°F) を超えることもあり、通常それほど長い期間ではないですが、気温に加え、湿度が高いと不快と感じるほど暑い天気になります。
夜9時半頃まで太陽の日があり、明るいので夜まで遊びすぎてしまう季節です。この時期はビーチで海水浴、公園で森林浴、パティオやバーでは片手にビール、片手にジャンクフードでスポーツ観戦、週末はイベントが盛りだくさんと言ったトロントが最も活気づく季節です。暑い夏の避暑地、暑さを吹き飛ばすトロント発のナイアガラの滝ツアーを利用するのがお勧めです。
暑い夏はナイアガラの滝へ
トロントの秋
紅葉が美しいトロント
トロントの秋も春と似ていて、季節の移り変わりの時期で、一般に穏やかで涼しい気温になる。天気は乾燥したり雨が降ったりを繰り返します。同じ緯度にある内陸の地域と比べ、オンタリオ湖の影響を受けることから春や秋の訪れは遅く、気温は低めです。
9月中旬から10月中旬にかけて紅葉が訪れ、見頃は年によって異なりますが、深紅に染まるトロントの秋は格別です。
トロントの冬
トロントと言えば真っ白な銀世界の冬
トロントの冬はときおり短期間ではあるが最高気温が−10℃(14°F) 以下に下がることがあり、冷えた風の影響で体感温度がさらに寒くなることがよくあります。スノーストーム(吹雪)は時折、氷や雨が混ざって降ることもあり、雪の影響で仕事や旅行のスケジュールが大きく狂うこともあります。
10月末から4月中旬までの期間であれば積雪の可能性があります。しかしながら、冬の期間に降り積もった雪が解けるほど気温が上がり、5〜14℃(40〜57°F) あるいはまれにこれ以上に暖かいこともたまにあります。また、特に冬季は市街地と郊外ではヒートアイランド現象により気温差が大きくなります。11月下旬から街全体にイルミネーションが広がり始め、厳しい冬の訪れを和らかく迎えられます。また、最もカナダらしいと言えるこの季節は、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツを本場カナダで体験したい方には、是非オススメです。降雪量の多い季節ですが、カナダの雪はパウダースノーと呼ばれ、非常に細かく柔らかい雪質です。
それと是非お勧めしたいのは、冬のトロントの観光地で特に白く輝くナイアガラの滝。これは意外かもしれませんが、冬のナイアガラの滝は冬のこのシーズンしか見ることの出来ない圧巻の凍った滝を見させてくれます。なかなか見られない世界三大瀑布の一つを見てみたい方はトロント発のナイアガラの滝ツアーを利用するのがお勧めでございます。
白銀世界のナイアガラの滝へ
トロントの降水量
降水量は年間通じて分散していますが、通常、夏から秋にかけてが最も降水量の多い時期で、そのほとんどは集中豪雨として短時間のうちに降ることが多いです。年間降水量の平均は785.9mmで、降雪量は108.5cmで、年間日照時間は2,161.4時間、日照時間は暖かい季節に多いです。